発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌 Vol.101 2005.8月号

特集/「絵と詩」岩井由乃、「マザーの声が絶え間なく聞こえてくる」TETSU、Brogressive Note vol.3「人間が戦争を終わらせなければ、戦争が人間を終わらせるだろう・・・夏」伊東哲男、「ヨンマルの新人になるまで」カワカミアラタ、「ハイロはアピアのお酒です。70年ものだよん」黄色い勢力、「マンガ」カルカンエコー、NEW ALBUM Information



「絵と詩」

岩井由乃
「形成」 「ハッピー2」

過去のひとつかみが手掛かりである私の現在が、
私の独断ではない、神の独断の狭間の知れない
比較を不可欠とするものならば、
全ては科学的に証明されて欲しい。
一切を偶然と吐き捨て、誰かの奴隷になるのなら、
もう一度神を殺した方がいい。
そのひとつかみの選択はあらゆる角度から
あなたを蝕むだろう。
しかし、それは選択の自由の裏に潜む、
選択せざるを得ない規則を作った、
あなた自身の欲求が原因となっている。
(配給され続ける時間の、
その味をしっかりかみしめたい)
成り立ちはしない。
形は発端である。全体的にね。

笑顔の恐怖に気付いた部分を密かに保つ。
斯くして、それが自我の保持と一致し、
果ては孤独に成るという。
それは自尊心を強化させるが、
一方では、傷を求む。
期待した事態は上手に打ち拉がれる。
それはいつも自然で美しく在る。
真っ向から向かってくる敵を直視し
可愛がろう。
傷は痛むが、遇わないよりはあ深くない。
這ってまでして辿り着いてしまった。
今日は此処に。
ご気分は如何ですか?

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