発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌 Vol.97 2005.4月号


一人称が「おいら」の奴はうそ臭い
鳩山浩二

 私はブルースが好きです。ブルースの魅力は語り尽くせませんが、とりわけブルースを演奏するブルースマン一人一人が、各々好き勝手、自分のやりたいように、かつ誇らしく演奏しているところが好きです。そんな自由奔放に演奏するブルースマンの出す音には、人間の、理屈にできない変な部分が丸出しになってるような、言ってしまえば変な音が多い。ブルースに限らず、そういった音を出しているミュージシャンが私は特に好きなようです。
 そんな音楽を比較的よく聴けるはずの場所が、ここ渋谷アピアのようなライブハウスだと思います。なぜなら、弾き語りというものは、行為としてとてもシンプルなので、演奏する人間そのものが前面に出やすいからです。それに出演者たちは、各自チケットノルマを背負い、アピアのステージに立ちます。よって、売れる売れないが絶対基準の商業音楽とは違い、出演者各々が、自分の責任で各々の表現したい音楽を、ある意味純粋に表現する事が出来る場のはずなのです。
 自分の表現したいものありきで表現している人は、たとえ技術的に劣っていても、万人受けしそうになくとも、見ていて爽やかな気持ちになります。もちろん拙さに甘んじるのはよくないですが、アピアなんかでは、たとえ未完成でも、なにか面白い事をやろうとしている人のステージに出くわすと、個人的には嬉しくなります。
 音楽を、いわゆる「うまい、へた」という、技術的な基準だけで判断する程音楽をつまらなくする事はないと思います。プロの真似事は退屈です。飯を食う手段にしていないがゆえにできる音楽も絶対あるはずだし、さらに言えば、飯を食う手段にはなりえない音楽なんてのもあるはずだと私は信じています。私はアピアでは、そういう音楽にドキドキしたい。と同時に、自分も出演者として、ドキドキさせる音出せるように、自分の面白いと感じる音を追求していく次第です。縁があったらアピアでお会いしましょう。


ハッピィクッキィズ活動再開!!


 5月はゴールデンウイークもあって楽しいですね。ハッピイクッキイズは、アピアで、今月から隔月で活動を再開する事になりました。僕たちは、静かな音楽を演奏します。メンバーはG/vo小谷野繁範 Bass栗原明夫 Per松尾晋の3人編成です。僕は、いい音楽を作って演奏していきたいと思います。「こんなにいいものがあったのか」と思ってもらえるような音楽にしていきたいと思います。よろしくお願いします。
     G/vo 小谷野 繁範

 「しばらくお休みしようと思います。」
 APIAに告げて引きこもり、早いものでもう半年以上。ずっと引きこもっていたのかといえばそうでもなく、ひっそりとゆっくりと動いてはいたんです。まずは縁のあった素敵な女性シンガーとの共演。これは良かった、とても勉強になった、何より楽しかったしね。ライブもたくさん見に行ったなぁ、弾き語り系からパンク、さらにはタンゴまでジャンル問わず!勉強になったかどうかはわからないけど、きっと何かにはなったことでしょう。
 そして、これまた縁のあったエンジニアの方々とのレコーディング。素晴らしいスタッフと素晴らしい環境で録音できた事に深く感謝!
 こうしてみると、音楽を通じてたくさんの人との縁が生まれて、そこからいろんな事がおきているんだなぁノ、いいことばっかりね。やっぱり音楽を続けなくちゃあいかん!なんて考えてみた次第。音楽のある人生と、無い人生じゃぁやっぱり大きな違いがあるもの。そんなこんなで、Happy cookiesはAPIAで復活の狼煙をあげます。「俺たちには音楽があるじゃないか!」を合言葉にね。引きこもってた間に産まれた新しく、そして素晴らしい歌たちと共に。
                      Per 松尾 晋

今日は、しとしと雨が降っていた。頭が痛くて気がめいってしまった。でもいいことがあった。2時限目、うっかり教科書を忘れてしまった。「先生にあてられたらどうしようノ」と思っていたら、見事なワープで当てられた。その時隣の福島君がそっと教科書をかしてくれた。とてもありがたかった。友達は大切にしなくては・・・としみじみ思った。
今日は、何だか疲れているが、でもいいこともあったと思った。                     Bass 栗原 明夫 小谷野 繁範


P1 P2 P3 P4 P5 P6