発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌
Vol.126 2007.9月号
N.P.O.
NishiShinjyuku Philharmonic Orchestra
西新宿管弦楽団
ギター1本で弾き語りでソロで活動していた HYUGAを中心に結成。 70〜80年代のアンダーグラウンドカルチャーの匂いを色濃く残し、バンド構成や音楽性等、類を見ない、全く新しい形態のバンド(楽団)を目指して始動。そのド派手なメイクと裏腹のメロディアスな楽曲で話題となる。
結成当初は、現在のメンバーの他にトロンボーンが参加していた時期もあり、 様々な実験的なアプローチを繰り返す。 何度かのメンバーチェンジの末にGEVO(Piano.) が加入して 現在の4人体勢となる。
初めはHYUGAの「弾き語り時代」の曲に伴奏を付ける形で活動をしていたが、徐々に「西新宿管弦楽団」用の新曲やカバー曲等をレパートリーとして取り入れて、より多面的な表現にトライ。 Guitar・Sax・Bass Clarinet以外にもリコーダー・ピアニカ・アコーディオンなど多彩な楽器を操り、演劇的な魅せる要素を多分に織り込みんだ「視覚的、聴覚的」ライブを展開している。
そんなメンバーを、まず楽曲的側面から紹介しよう。
HYUGA(Vo.&G)は、長い間ソロとして弾き語りで活動していた事も あり、圧倒的な声量と繊細且つ大胆なGuitarでバンドを牽引する「兄貴」。
ERIZABETH(A.Sax&Vo&etc...)は、メンバーで最も多くの楽器を担当して いる「姉御」。縦横無尽に駆け回る力強いSax・まるで故郷を懐かしむ様なリコーダー・叙事詩的風景を奏でるピアニカ等で曲を盛り上げる。 また代表曲「蛹化の女」ではVocalも担当しており、曲途中でマイクから離れて地声だけで会場に響き渡せるパフォーマンスは圧巻。
RIKA(B.clalinet.) は、縦横無尽に動き回る各パートを、陰で支えまとめる「小さな巨人」。 Bassと言えばElectric BASSが一般的だが、Bass Clarinetの音を聴いた事が ある方は少ないだろう。地から響く荘厳な低音と豊かなClalinet独特の中音域はBass Clarinetならではのサウンド。時折見せるソロは必見!
GEVO(Piano.)は、ライブを重ねる毎の技術的な進化が顕著な「イケメン」。その鍛え上げられた鋼のような肉体からは想像もつかないようなメロディアスで繊細な旋律は、観る者の琴線に触れる。毎回「次回のライブではどのくらい進化するのか?」を注目しているファンもいる程だ。
衣装は、白・黒・赤色で統一されているのが特徴。 パフォーマンス的には、ライブを重ねる毎に変化を持たせるHYUGAの動き・完全に聖域に入り狂気すら感じるERIZABETHの目・他のメンバーと呼吸を合わせるタイミングを常に見計らっているRIKAの表情・イケメンなのに顔下半分を布で隠している照れ屋GEVO。観る者に強烈なインパクトを与えるので、ライブを観にきて頂く際には、その点にも注目して頂ければ、より楽しんで頂けるだろう。
冒頭で「ド派手なメイクと裏腹」と書いたが、それはライブが終わって からも同じ。ライブ後にメイクを取ると「誰だか分からない!」くらい 、普通の優しいお兄ちゃん・お姉ちゃんに戻ってしまう。 また 非常にメンバー同士の仲も良く、ファンとの交流も積極的に行っている。そういった、常に和気藹々とした中から生まれる本音や意見を大切にし「常に進化」を続けているのだ。
活動は、主に渋谷APIAを中心に月に1〜2回のペースで行っているので、 興味を持たれた方は、是非一度足を 運んでください。 そしてライブ後は皆普通の優しい人間なので、気軽に 声を掛けて頂ければ幸いです。 皆さんのご来場、心よりお待ちしています。
NishiShinjyuku Philharmonic Orchestra 略して N.P.O.
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