発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌 Vol.119 2007.2月号
「アピア年越しライブ観戦記」

プレジー3吉

 年も明けて2007年!みなさん毎度おなじみアピア年越しライブレポートは俺にお任せ!プレジー3吉だ。これ書くんは3度目、まあ細かい説明はいらんやろ、とにかくアピアの中から選ばれた素晴らしいアーティスト達のライブを楽しみながら年を越せるちゅう素敵な企画や。今年はさ、あえてあんまし酒を飲まずにラストまで見てやろうと、これ俺の挑戦。それはなんでか?小便が近いから。まぁ、これはジョークとしてやな、冷静に観戦しながら自分自身と話をしよう、と思ったから。各アーティストのステージを見ながら自分と会話をするわけだ。アピアのステージは不思議な心地を与えてくれる。長い10時間が始まった!
 豊田英紀のパワフルなライブから始まった。彼の堂々とした居方に圧倒された。『どうしょうもない、こうしようしかないとゆうもの。それを見つけるのは大変なもんだ。』さらにステージが2人目、3人目と続く。『俺はなんでも押しつけるもんだと思っていた。でも結局は自分の首を締め続ける、生きるとゆうことはそんなもんだ。』昨年まではずっとトリだったチバ大三、違和感など実はなんもない、パワフル!『続けていくとなんでも自信を失っていくのは不思議。それは脱ぎ捨てた感情でもなんでもなく飽きただけ。だから変わろう、今も明日もあさっても。』火取ゆきバンド、南正人バンドとさらに続く。『自分は暗いって思ってたけど火取ゆきを見てたら明るくなるし、南正人を見てたらやっぱり自分も楽しい!て思う。人間を感じる生き方をしたいな。ほんまは明るいんやから。』カウントダウンが始まり、また年が変わった。不思議なことにすがすがしさはない、斎藤カオリの度胆を抜かれる金粉舞踏、そして遠藤道郎とさらにステージではドラマが生まれていく。『今を思えば初めての衝撃、興奮、出会いの繰り返しだけでここまできた気がする。憧れは消してしまわなくてもいいさ。死ぬまで恋をしていたいと思った。』
アピアの空気がまた変わる。後半戦が続く。
 ラストを飾った河内伴理の歌声が聞こえてきた。彼の世界は繊細だ。細い血管から血が飛び出す一瞬が観るものを虜にする。『俺は4年音楽をやってきていろいろ分かったこともあるしあきらめたこともある。腹をくくれば歩くのが楽になったよ、もう何も気にしはしないから、ただ歌おうって。結末ばかり気にしていたから、毎日何かを求めたし。求めるのは、、、。』年越しライブが幕を閉じた。今はまだ途中だろうか、それとも終わったんだろか。そんなことはどうでもよくなった。アピアのステージが今はとても遠く見えた。
 今回もすごいライブやったなぁ〜。年越しライブをこんなに深刻に観たのも初めてやったけど、普段では考えようのない新たな発見があるから不思議。みなさまおつかれさまでした。
 2月22日は自身初のライブ22が控えてる。222の単発の日、333の確変に成り上げるのは、、、俺や!!



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