詩の部屋TOP 金魚と花火 詩/曲・飯浜裕樹子
夏の祭りが始まると
決まって金魚を買ってくる
大きな金魚鉢に
たった一匹の金魚を

見ている君を見ている僕は
本当は君だけを見ている


子供みたいに笑ってる
君がどんなにはぐれても
必ず僕は君を
すぐに見つけられるよ

打ち上げ花火 あがる度に
君が照らし出されてる

夏も祭りも終わるけど
終わり切ってしまう前に
いつも君と遊んだ
あの土手の上に行こう

夏の遊びの残り集めて
君と逝く夏を見送る

ふざけたお面 頭に乗せて
浴衣に下駄の線香花火
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