詩の部屋TOP 春の宵 詩/曲・飯浜裕樹子
枯木にカラスが実ってる
時に羽ばたき時には眠る
その下を往く耳覆う
人にうたいかけている

夕焼けはいつも血の匂い
何処まで行っても
夜には出逢えない


桜の花散る樹の下で
君と花越し月見てた
ひとつの雨で散ってゆく
桜の花びらふるえてた

夕闇はいつも君の匂い
雪にふるえた君の目に
今は桜が降り頻る
カラスガナクカラカエロウカ
キミガナクカラカエレナイ
どちらからともなく桜
手折って月に翳したよ

あの夕焼けをもう一度
今ここに還してくれたら
もう他に何も望まない
もう何も望まない

夕闇は今も君の匂い
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