詩の部屋TOP ふわりひるね 詩/曲・飯浜裕樹子
ふわりと気持ちが軽くなり
ゆっくり地面に倒れ伏す
遠離かる街の喧騒
わたしはそのまま夢を見る
放っておいてお願いだから
どうかこのまま眠らせて

踏み潰されなかった吸殻と
共に煙を吐いて
突然の昼寝を楽しんでいる


あなたがあんまりずるいから
わたしもすこしはだましてみたい
日曜の夜はよく空いた
遅い電車に揺られてる
ふと顔あげて睨まれたかと
怯めば向かいの窓の中
なあんだそうかわたしか
忽ちばかばかしくなって
何もかももうどうでもよくなってきた


処がどうでもよくないとみえて
あれから眠れず幾昼夜
何をしてもどうにもならないのなら
もう何もせずに逃げてしまいたい

踏み潰されなかった吸殻と
共に煙を吐いて
突然の昼寝を楽しんでいる
突然の昼寝を楽しんでいる
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