宇和島駅前大通り

宇和島駅前大通り
宇和島城

宇和島城

12/8(木) 宇和島 TETSU

松山から宇和島線に乗ると、途中にものすごく長いトンネルがある。
大洲を過ぎると、あとは山、山、山ばかりの風景だ。谷間とトンネルばかり。見渡す山肌はみんなオレンジ色が点々のミカン(伊予かん)畑だ。かなり急な斜面でも樹が植えられてる。どの木も背丈が2メートルくらいで、脚立など使わなくとも、立ったまま実が採れるくらいの高さだ。そりゃそうだよな、あんな急斜面じゃ脚立とか使えないもんな。


宇和島港
宇和島港


トンネルを抜けると、突然右手に海が現れる。宇和海だ。山肌と山肌の間に逆三角形の海が。あっという間にまた真っ暗闇のトンネル。それを繰り返す。列車はだんだん宇和島に近づいている。しかし最後まで山が途切れることはない。

宇和島に初めて来たのは5年前。ツアーの途中にライブをやるわけでもないのにオフの日に一泊した。以前からずっと来てみたかったんだ。司馬遼太郎の影響もかなりあるかも。

その時自転車を借りて街中をめぐり回った。港にも行った。城山にも登った。ここは江戸時代は伊達藩。仙台の伊達藩の分家だ。

ぼくの田舎は福島県の二本松。隣りが伊達藩。だからなんか隣り町に来たような親しみも感じる。ただここは港町で城下町。相反する要素も混ぜこぜで不思議な感じなのだ。荒々しい闘牛だってあるし。みんな熱狂して賭けたりしたんだろうな。

街のはずれを流れる川べりに多賀神社というのがある。別名凸凹神宮。ここがすごい。偶然発見したんだが、この神社には「世界最大のセックス秘宝館」があるのだ。地上三階建ての小さなビルなのだが、セックスにまつわるあらゆる資料や現物が展示されている。場所によっては天井までびっしり。ところ狭しと。世界中から集めたんだろうな。たとえば本来の浮世絵を見て初めて、フランス人が日本人の男を「ウタマロッ!」て言うのかわかった。ビールどころか一升瓶のような大きなものが描かれているのだ。( ̄〇 ̄;)これじゃ化け物だよ。


多賀神社(凸凹神宮) 
多賀神社(凸凹神宮) 


東海道五十三次とか写楽とかビードロを吹く女みたいのしか見たことがなかったから、これがほんとの浮世絵?!今時のアダルトビ デオなのだが、その誇張のしかたがすごい。

ほかにも世界各地のオナニー用の昔の道具とか。SM、拷問の道具とかまで。全部見尽くすと頭がクラクラしてくる。これを集めたこの神社の宮司さんの物凄い執念が恐ろしい。

カップルで見に行ったら帰りはホテル直行間違いないだろう(-o-;)しかし門外不出。撮影厳禁。残念ながらここで見せる ことは出来ない。(*´Д`)=з見たいなら宇和島に行くしかない。


秘宝館

秘宝館
御神体?

御神体?


駅を降りると駅前の大通りは高い椰子の並木が。まるでカリフォルニアのように。しかしどこの地方都市も同じように活気がない。人がほとんど歩いてない。宇和島だって御多分に洩れず。アーケード商店街は閑散としてる。

でも宇和島名物「じゃこ天」は旨いのだ。さつま揚げの一種だが、雑魚ばかりでつくったコクのある灰色の練り魚肉。揚げたてはなおさら絶品だ。食べるとコキコキと歯ごたえがあっておいしいったらない。

一泊してすっかり気に入ってしまったぼくは今度はライブをしに絶対来ようと思ったのだ。そしたら次の年、仕事で偶然知り合った宇和島出身の友達にTETSUを紹介された。それから4年。毎年必ず来てるのだ。


店の前で、マスターとママさん
店の前で、マスターとママさん


TETSUはライブハウスじゃなく小さなロックバーなのだが、去年店は移転。以前いたビルは上の階に風俗店が出来てBAR営業がやりにくくなったため、やむなく引っ越すことになったらしい。

マスターの中川さんは夫婦で店を切り盛りしてる。新しい店では昼は奥さんが店に出てロック食堂、夜はマスターがカウンターに入ってロックバー。2階は二人の住まいになっている。

ぼくもマスター達も大の猫好きで、2階にはかわいい猫が3匹。ぼくはホテル泊を止めてここにお世話になることになった(#^-^#)

ライブが終わって部屋に戻ると猫達がゾロゾロと。これも至福の時間(^ε^)♪


TETSUの猫達
TETSUの猫達


そして打ち上げには地元の宇和海の美味しい魚介類が食べれる割烹居酒屋へ。これはさらに至福の時間♪(*^・^)ノ⌒☆今は冬なのできびなごと牡蠣が旬らしい。きびなごの刺身は初体験だ。これがまたメチャクチャ旨い。口のなかで「新鮮」が踊ってら♪(/ ^^)/だから宇和島詣では止められない。明日は休みだし何しようかな。

絶品!きびなごの刺身

絶品!きびなごの刺身
料理屋さんとこにいた黒猫くん

料理屋さんとこにいた黒猫くん