焚火と僕
 
 7/24(土)唐桑 今日はオフ。しかし朝起きると、肩の痛みが全然抜けてない(;_;)仕方ないと、鍼を打つことにした。ギックリ腰をして腰痛の松下くんも一緒に。 駅の近くに「皇漢堂」という鍼灸治療室があった。カーテン越しに2人でベットに横になって。なんか保健室に来た気分だ。先生は凄く丁寧で、絶対良くなるような気がしてきた。

僕らが治療してるあいだ、チェックアウトしてしばらく、Qちゃんは一人で街を散歩。この炎天下。うちらのタフ王はQちゃんです。 また来た道を仙台方向にもどる。一ノ関インターを降りて国道4号線へ。ここでドライバーチェンジ。今度はQちゃんが運転する。

  ここから気仙沼方向へ、国道何号線だったけな?左折する。あっという間にゆっくりクネクネの山道になってきた。Qちゃんは久しぶりの運転が楽しそう。辺りがいかにも田舎の風景になってくると、なんだか実家に帰って運転してるみたいだって。実はボクの田舎にもソックリなんだ。 どこにでもあるような田舎風景をたっぷり味わったら一時間半で気仙沼。三陸で一番デカイ港街。港には遠洋に出かける大きな漁船がいっぱい。大漁旗はなびかせてなかったけど、さっきまでの里山の風景とは、えらい違いだ。でも、大量水揚げの時はあの山道を大きなトラックが一杯走るんだろうな、魚満載して。( ̄〇 ̄;)

  目的地の唐桑は隣り町。あと少しだ。向こうで仙台の板垣夫妻が待っている。明日の野外イベント「星まつり in からくわ」を見に前の日からキャンプしながら楽しむとさ。僕らも今日はオフなので、じゃあ海岸でバーベキューしようということに、一昨日の仙台の打ち上げですでに決まっていた。天気もいいし絶好のバーベキュー日和だ(^_^;)

  唐桑は半島の町。リアス式の海岸の半島だから小さな入り江ごとに集落があって、商店街というようなものはない。まずそんな平地がない。直線の道路が皆無。砂浜もない。くねった馬の背中のような土地だから、どの家も斜面にへばりついている。遠くに山脈でもあればネパールの田舎にでも来たみたいだ。しかし遠くに見えるのは青い海、太平洋だ。

  ところで唐桑には、有名な「唐桑御殿」がある。ニシン御殿とか何とか御殿とかよくあるけど、だいたい村に一軒とかそんなものなのに「唐桑御殿」はあちこちに。天守閣のような屋根をした家がいっぱい。以前、遠洋漁業が景気良かったころ、70年代。リッチな漁師さんは皆、競って立派な家を建てたんだって。まるで天守閣のような。だからどの家もまだ結構新しい。Qちゃんは「まるで大きな旅館みたいですね」って。(^_^;)的を得てる。 板垣くんたちは既にキャンプ場にいた。唐桑半島の一番先ッチョの御崎といとうところ。キャンプ場は森の中だが、そのすぐ下に、小さな港があった。「観光港」だって。きれいな港なのに船が一隻しか泊まってない。人も殆どいない。爺さんたちが4〜5人だけ井戸端会議?実は役に立たない港なんだって。海が荒れると大波が防波堤を越えてきて船を停泊させられないんだって。(*_*)あてのはずれた無用の長物なんだって。船着き場の奥が石ころの浜になってた。うーん、ここにしよう、バーベキューは。 海水はきれいで 、岸壁から覗くと、3mの深さなのにウニがうじゃうじゃいる。しかしすぐ近くに〔密漁禁止〕の立て札が(^_^;)

  肉だけじゃ淋しいとQちゃんと魚と野菜を買いに。町に一軒しかないフードセンターへ。漁村なのに魚屋なんか全然ない。 フードセンターには魚があんまりなく、イカとサンマ(解凍)とカツオの刺身しかなかった。仕方なくサンマとイカと茄子とトウモロコシと西瓜とビールを買った。 もう炭火はおこされていて、準備は出来ていた。さあ、焼こうぜい!肉と一緒にサンマとイカが並べられた。うーん、いい匂い。カンパ〜い(^.^)/


イカと僕
  しかし何という環境。まるでプライベートビーチでパーティだ。イカの丸焼き(内蔵ごと)が何という美味さ。焼けてトロトロになったワタを絡めて食べると絶品。新鮮なやつでないと出来ない料理。実に旨い。 佳境に入ると陽が落ちて暗くなってきた。あたりの流木を集めて、焚火が始まる。赤々と燃える炎の向こうには月が。半月の薄赤い色をして西の空に浮かんでいる。あー、いいな。焚火の炎を見てると吸い込まれそうで、時間のたつのもすっかり忘れる。皆はすっかりいい酔い気分。板垣くんは釣れそうにない釣りに一人で挑んで岸壁の上。しかし大満足のバーベキュー&焚火でした。  帰りに明日の会場に寄ってみ
ることにした。前夜祭ライブをやってるはず。真っ暗いなかを、やっと見つけた「星まつり」会場。なんとそこは周りを森に囲まれたおとぎの国。手作りの美味しそうなケーキみたいで、ぼくらは感動して明日の熱演を誓う(●^o^●)
バーベキューをした浜
バーベキュー
たき火