出番前の楽屋にて
 
 7/23(金)秋田 今日も快晴。30度は越えてる。車は軽快に東北自動車道を北上。秋田をめざす。北上で秋田道に入る。しばらくは殆ど山ばかりの風景。車が全然走ってない。横手あたりから今度は延々と米どころ秋田の田園風景が。結構あっという間に秋田に着いた。

  秋田と言えば不思議なことがひとつある。全国どこにでも生えている雑草「背高アワダチ草」、通称「ブタ草」というのだが、秋になると空き地という空き地に、黄色い花を咲かせる雑草だ。外来種の雑草で、戦後アメリカからの家畜の飼料に混じって日本に入ってきた。またたくまに北海道から九州まで、あらゆる空き地、河原に生い茂った。ちょうどススキが生える所と競合して。北海道にはブタ草の黄色い大草原がいくつもある。まるで刈り入れ前の田園風景みたいに。おかげで、日本の秋の風物詩だったススキは、どんどんブタ草に寝食され、ススキの原は姿を消しつつあるのだ。しかも最近は、秋の花粉症の原因にもなっている。ちょっと見渡せば、ああ、あの草か、と誰でも普段見てるはずだ。物凄い繁殖率。 そのブタ草、秋田県にだけはほとんど生えてないのだ。理由は解らない。全国旅をしてわかったこの不思議な事実。何故なんだろう。もはや昔からの日本の秋の風景は秋田にしか残ってないのだ。

  ライブハウス「クラブ・スウィンドル」はまだ開いてなくて先にホテルにチェックイン。ホテルの地下がライブハウスなのだ。うむ、これは便利。しかし今日は肩が痛い。腕が上がらない位。ケンショウ炎のせいで、右手があまり使えなくなったら、そのしわ寄せが肩にきてしまった。大丈夫かな今日のライブ。 「クラブ・スウィンドル」はオープンしてまだ2年もたってない新しいライブハウス。オーナーの石崗くんは以前「スウィンドル」というBarをやっていた。しかしまともなライブハウスがない秋田に、一念発起、バリバリのライブハウスを作った。ボクはオープン以来お世話になってる。なにしろここは音がいい。演るほうも、見るほうも大満足の音響。オペレーターの田村さんのお陰だ。アコースティックギターマニアの田村さんは、ボクのギターの音色の好みを良く知っていて、なにもいわないうちにほとんど音は出来上がっていた。リハ後はQちゃんも大満足。本番が楽しみ。

  地元のバンドが2つサポートについて、ライブは始まった。秋田でソロ以外でやるのは22年前のスターリン以来だ。 いよいよM.J.Q が始まる。客層はかなり若い。パンクスが多い。案の定、ノリノリに踊り出す客。仙台よりさらにジャンプ率が高い。「お母さんいい加減〜」で踊り狂う様子に何の違和感もない。ううん、きょうもいい汗かきそうだ。
「クラブ・スウィンドル」入口
移動中のサービスエリアで。