発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌 Vol.109 2006.4月号

歌絶叫コンサート
ショパン12の練習曲より

「革命」

5月17日(水)

福島泰樹(短歌)
  with 川口慈子(p)

大阪からやってきた/鶴身大輔
5月4日(木)

 「どいつもこいつも東京、東京言いやがって、東京がなんぼのもんじゃい!」と地元大阪大好きの僕はかつて首都東京に対して典型的な食わず嫌いだった。一昔前の弱小阪神タイガースが常勝ジャイアンツに向けて抱くライバル心のような感覚と、強い者や大道に対しての反発のようなものだった。
 生まれて以来、日本国の首都を知らなかった僕が東京に始めて足を踏み入れたのは去年の夏のこと。9万円で買った軽自動車で一人旅。下道で東京に向かった僕もさることながら、車を褒めてやりたい。Good Job!だった。
  東京の街を歩く。やってしまった。勉強不足。都会すぎるし素晴らしい。完全に挙動不審な僕はもはや音楽どころじゃない。街行く皆さん全員アカ抜けてる気がする。僕はどう考えてもアカ抜けてない自信がある。何だかベッピンさんが多いし、ビルも高い。東京バナナ?変な名前、食べてみる。やるやん、旨いし・・。
 関東の人間は冷たいと聞いていた。道を尋ねる。「すいません、表参道ってどうやって行くんスか?」
めちゃめちゃ親切。わかりやすい説明。キレイな日本語。さすがに標準語と呼ばれるだけはある。大阪で同じ大阪人に道を尋ねると「御堂筋まっすぐバ〜!って行くやろ?右手に潰れそうなオムライス屋が見えてくるから、それをシュっと左に曲がれ!後は気合や!」・・。あまりしっかり教える気が無いのでわ?本来は「気合」の部分に細かい説明が必要なのであって目的地周辺までは誰でも行けるのだ。民族性の違いか。東京?うん・・悪くない。苦手ながら割りと好きです。

 紹介が遅れました。僕の名前は「鶴身大輔」。よく「鶴見」と間違われるが、鶴の身体と書いて「鶴身」。絶対太れない名前。「大輔」という割にはちっちゃいなぁ。身長167cm。調子が良い日で168。総じて「鶴身大輔」from大阪。
 アピア初出演。渋谷は2回目。1回目の渋谷はハチ公が小さすぎたという印象しかない。ハチ公の前で「待ち合わせ」するのではない。待ち合わせをしている人々の中にハチ公が埋もれているのだ。何もハチ公が偉そうにするこたぁない。などと思ってた。2度目は慣れたもんです。ハチ公が小さいことも既に知っている。
 カップルで埋まった夜行バスに飛び乗り東京へ向かうのだ。
車内の90%はディズニーランドへ。僕は手前で降りてアピアへ向かう。ギターと一緒に唄って帰る。地球の歴史が45億年、人類が生まれて1万年。中国3000年の歴史。僕等がよく生きてたったの100年。生後26年。彼女いない歴2年。東京〜大阪間バスで9時間。火曜サスペンス劇場2時間。僕のライブは30分。だから性根入れて演ろう思う。いっぺん会いに来たって。いっぺん聴きに来たってよ。誰彼ウエルカムto youだ。


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