発行・ライブハウス/渋谷アピア
アコースティック情報誌 Vol.109 2006.4月号
上映集団ハイロ「復活!」5/12
木村和代











 あの電気用品安全法(通称PSE法)、びっくりでした。8ミリ・16ミリフィルム関連も救われました。ほんと参りましたね。
 上映集団ハイロというのは「無差別・無審査でどんな映像も上映するけれどそのかわり、観る側にも言う権利 はあるんだぞ」というのをライブで行います。上映会をライブハウスで行うんですもん、音はめちゃくちゃにいいです。アピアのスピーカーはすごい。映画館ではないので映写機の音も聴こえます。タバコやお酒も気兼ねなく楽しめます。休憩時間にアピアの特製料理だって味わえます。そして、自分の中に何かが発生するのを感じられます。おもしろい、つまらない、共感する、なつかしい、きれい、気持ち悪い、すごい…その発生した想いを言葉だったり、歌だったり、踊りだったり、映像だったり、次ぎに繋ぐのは観客であった人です。そんなわけで「いくぜ!実験!オールナイトで上映会!!」です。
 午後10時から始発まで、貴重な体験が詰まっています。お金払って観るのに、こんなに疲れる上映会はないです。つまらなかったら寝ちゃってもいいんです。ただ上映する側も、観る側も真剣勝負です。で、なぜか一番しっかり冷静なのが、無料配布される「瞬刊ハイロ」という読み物だったりします。
 フリースペースという60分枠では10分以下の作品は無料(入場料のみ)で、10分以上は1分ごとに100円の負担で上映参加可能です(m a i l @ h a i r o . o r g)で申し込みができます)。カメラが無くったってフィルムに傷やら色やら付けて映画は出来るんだ「フィルムピクニック」では16ミリフィルムをお客さんに託して映画を作ります。各コーナー、ガンガン行きますよ。そんじょそこらの上映会じゃないんです。  そ、上映集団ハイロですもん。      


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